catch-img

製造業にサービタイゼーションが欠かせない理由とは?

製造業の新たなビジネスモデルとして、“サービタイゼーション”が注目されています。

製造業が新たな価値を創出し、消費者から選ばれる存在になるためには、このサービタイゼーションへのビジネスモデルの転換が効果的な手段の一つとされています。

実際に、「製造業にどう生かせるかを具体的に知りたい」という企業さまもいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで本記事では、サービタイゼーションの基礎知識をはじめ、製造業に欠かせない理由、その実現方法について解説します。なお、以下の資料では、事例を交えながら詳細な説明を掲載しております。本記事とあわせてご参照ください。

▼製造工場における新たな価値とは?自社製品に付加価値をつけるには?

  IoTで新たな価値を創る サービタイゼーション事例 コネクシオ株式会社|資料ダウンロード|ebook コネクシオ IoTソリューション



サービタイゼーションとは

サービタイゼーションとは、商品を製造・販売する“モノ売り”ではなく、サービスとして提供する“コト売り”によって売り上げにつなげるビジネスモデルのことです。

モノ自体ではなく、そのモノから生み出される付加価値をサービスとして提供することで、売り上げや顧客満足度が向上すると期待されています。


製造業のサービタイゼーション事例

製造業においては、これまでモノを製造して販売するといった”モノ売り”が主流でした。サービタイゼーションに転換することで、ビジネスモデルが以下のように進化します。

ここでは、土木建設機械の製造販売事業を展開している企業での事例を紹介します。


〈サービタイゼーション実現前〉

製造・販売する土木建設機械の特性上、稼働状態を把握することが難しく、販売後の客先との接点が定期メンテナンスや修理対応などに限定され、故障の原因特定などが困難な状態であった。


〈サービタイゼーション実現後〉

国内向けの製品にCONEXIOBlackBearを搭載して出荷する方針に変更。海外向けも、コネクシオと連携してデバイスの認証を取得している東南アジア諸国への出荷を開始した。突発的な故障時にも修理箇所を特定して現場へ駆け付け、迅速な修理対応が可能に。

今後は、収集したデータを活用し、故障前の数値変化を踏まえた予兆の把握や能動的なメンテナンス提案などにつなげることを視野に入れるなど、さらなる将来性を高めている。



製造業にサービタイゼーションが欠かせない理由

製造業において、なぜサービタイゼーションが有効な手段とされるのでしょうか。主な理由には、以下の2つが挙げられます。


①競合他社との差別化

製造業が競合他社との差別化を図るには、新たな価値創出が欠かせません。

現代では、工業化やグローバル化によってさまざまなモノがあふれ、市場における商品の汎用品化が進んでいます。

さらに、アジア諸国に代表される製品開発・製造技術の躍進により、熟練技術を要せずに低コストで高度な製品をつくれるようになりました。このような背景により、商品の品質向上・性能の均一化が進み、差別化を図ることが難しくなっています。

こうした環境下で売り上げを得るには、自社の価値を創出することが重要です。

製造業においては、製品の保守管理サービス、定期メンテナンスサービスなどのサービタイゼーションに取り組むことで、競合他社との差別化を実現できます。


②消費者ニーズへの対応

もう一つは、コト消費のニーズ拡大です。消費者行動はモノ消費からコト消費へとニーズが移り変わっています。

たとえば、バブル期では、消費者が“モノを所有すること”に価値を見い出す傾向がありました。しかし、現代では、モノを所有する価値・ステータス性が薄れつつあり、“サービス(コト)を利用すること”に価値を見い出す傾向が見られています。

顧客獲得には、顧客体験の向上や付加価値向上が重要です。サービタイゼーションは、まさしくこの顧客体験や付加価値の向上において一翼を担うとされています。



サービタイゼーションの実現に有効なIoTの活用

製造業がサービタイゼーションを実現するには、顧客体験・付加価値向上につながるサービスを提供し、製品の販売後に顧客と継続的な関係性を維持する必要があります。

そのために有効なのがIoTの活用です。自社製品をIoT化することで、以下のようなサービスを提供できるようになります。


▼IoTの活用で実現できるサービス例

  • 自社製品ユーザーの利用データを収集・分析して、点検頻度・リソース割り当ての最適化サービスを提供する
  • 販売した製品の稼働状況を遠隔監視して、予知保全サービスを提供する

IoT化によって自社製品販売後の保守管理が可能になると、故障やトラブルのリスク低減にもつながります。また、サポート体制を充実させることで、顧客満足度の向上も期待できます。

自社商品への付加価値創出に向けて、IoTを活用したサービタイゼーションを目指してはいかがでしょうか。



まとめ

サービタイゼーションとは、商品の販売ではなく、商品に付随するサービスを提供して売り上げにつなげるビジネスモデルです。

製造業が市場における競争力を強化しながら、顧客を獲得していくためには、サービタイゼーションへの転換が必要といえます。ただし、サービタイゼーションの実現には、商品販売後にサービスを提供するための仕組みづくりが欠かせません。

IoTを活用すれば、商品のメンテナンスや製品の保守管理など、さまざまなサービスを提供できるようになります。単なるモノだった商品・製品に価値を与えることで顧客体験の向上、ひいては売り上げの向上につながります。

コネクシオでは、製品を売って終わりではなく、顧客側の製品データを収集して、継続的に活用できるサービスを提供しております。サービタイゼーションの実現に向けたIoT化のサポートも可能です。「サービタイゼーションで新たなビジネスモデルを確立したい」という方は、ぜひコネクシオまでご相談ください。


▼サービタイゼーションの実現について、より詳しい資料もご用意しています。
​​​​​​​ ぜひ、あわせてご一読ください。

製造工場における新たな価値とは?自社製品に付加価値をつけるには?

  IoTで新たな価値を創る サービタイゼーション事例 コネクシオ株式会社|資料ダウンロード|ebook コネクシオ IoTソリューション


コネクシオのソリューションが5分でわかる!
工業・農業・オフィス・車両・インフラなど、
各分野から抜粋した代表例をご紹介
ご質問やご要望はこちらから
お気軽にお問い合わせください

閉じる
製品情報
最新記事
サイト内検索