物流における5つの温度帯と温度管理の必要性について解説

物流における5つの温度帯と温度管理の必要性について解説

物流現場では、商品を輸送・保管する過程において品質が劣化しないように、倉庫内の適切な温度管理が求められます。

特に食品や医薬品、精密機械などは温度変化の影響を受けやすいため、温度基準に沿って管理することが重要です。

しかし、「温度管理を適切に行うにはどうすればいいのだろう」と疑問を持つ担当者の方もいるのではないでしょうか。

この記事では、物流における5つの温度帯をはじめ、温度管理の必要性について解説します


目次[非表示]

  1. 物流における5つの温度帯
  2. 物流現場における温度管理の必要性
    1. 食品
    2. 医薬品
    3. 精密機械
  3. “冷温庫の遠隔監視”で徹底した温度管理を実現
  4. まとめ


物流における5つの温度帯

物流現場では、商品の種別や性質に応じて温度管理を行います。事業者によって温度基準は異なりますが、大きく5つの温度帯に分けられます。


▼5つの温度帯

温度区分
温度
対象例
常温(ドライ)
温度管理を必要としないが、目安として5~30℃
飲料、缶詰など
中温
15~18℃
野菜、パンなど
冷蔵
0~10℃以下
乳製品、豆腐など
チルド
0~5℃以下
生肉、鮮魚など
冷凍
-15℃以下
(アイスクリームは-18℃以下)
アイスクリーム、冷凍食品など


定められた温度基準で管理しない、または外気にさらされた場合には、品質が劣化してしまう可能性があります。

なかでも、中温・チルドの温度帯は保管温度の範囲が狭いため、精度の高い温度管理が求められます。

輸送や保管中の劣化を防ぐためには、倉庫内の温度管理を徹底するとともに、温度異常をすばやく検知する仕組みが必要です。

なお、温度管理が必要な商品は食品だけではありません。医薬品や精密機械は温度変化によって劣化・故障することがあるため、品質を維持するための温度管理が重要です。

出典:厚生労働省医薬・生活衛生局『「大量調理施設衛生管理マニュアル」の改正について



物流現場における温度管理の必要性

輸送・保管する商品によって、温度管理に求められる要素が異なります。


食品

食品の劣化を防いで鮮度を維持するためには温度管理が必要です。

不適切な温度で食品を保管すると、鮮度が低下するだけでなく、微生物が増えて食中毒事故を引き起こす可能性があります。食品製造業や飲食店に限らず、食品の物流を担う現場においても、適切な保管温度を守ることが重要です。

また、食品衛生法の改正によって、2022年6月1日からHACCP()に基づいた衛生管理が制度化されました。物流事業者は制度化の対象ではありませんが、食品の輸送・保管中の温度管理を強化するためには、HACCPへの対応が求められます。

HACCPに沿った衛生管理については、こちらの記事で詳しく解説しています。

  食品工場における衛生管理と温度管理のポイント HACCP(ハサップ)とは、食品等事業者による原材料の入荷から出荷に至るまでの工程において、食中毒菌汚染や異物混入などのリスクを分析・管理して、製品の安全性を確保する衛生管理の手法です。 生鮮食品や総菜などを取り扱う食品工場においては、食品の品質を保持して安全性を守るために、HACCPに沿った温度管理を適切に行う必要があります。 この記事では、HACCPに沿った衛生管理を踏まえつつ、食品工場における温度管理のポイントについて解説します。 コネクシオ IoTソリューション


※HACCPとは、食品の出荷に至るまでの全工程を管理して、安全性を確保する衛生管理の手法のこと。

出典:厚生労働省『HACCP(ハサップ)』『HACCP(ハサップ)の考え方を取り入れた食品衛生管理の手引き


医薬品

医薬品を輸送・保管する際は、品質に影響が及ばないように、適切な温度管理を行う必要があります。

医薬品のなかには、温度変化によって品質に影響を及ぼすものもあります。高水準の品質保証を維持して、流通過程での完全性を保持するために、GDP(Good Distribution Practice:医薬品の適正流通)に基づいた管理が必要です。

医薬品の適正流通(GDP)ガイドライン』にも、医薬品の輸送・保管中における温度管理が定められています。

医薬品の温度管理については、こちらの記事をご確認ください。

  医薬品の適正流通(GDP)ガイドラインに基づく温度管理とは 医療機関や薬局などに医薬品が供給されるまでのプロセスにおいて、製薬会社・卸売販売会社・物流会社など、流通経路の複雑化により、さまざまな人が関与するようになりました。 そのような背景から、厚生労働省では、医薬品の流通過程における品質・完全性を保証することを目的として、『医薬品の適正流通(GDP)ガイドライン』を定めています。GDP(Good Distribution Practice:医薬品の適正流通)ガイドラインには、医薬品の保管・輸送時における“温度管理”について記載されています。 この記事では、GDPガイドラインの概要をはじめ、医薬品の温度管理について解説します。 コネクシオ IoTソリューション

出典:厚生労働省『医薬品の適正流通(GDP)ガイドライン


精密機械

温度管理が必要な理由として、精密機械の故障を防いで、製品の品質を維持することが挙げられます。

精密機械は、高温多湿の環境で保管すると、錆や腐食などによって品質が劣化する恐れがあります。また、湿度が低すぎると静電気が発生しやすくなり、電子回路が破損する原因となります。

精密機械の輸送・保管を行う際は、温度・湿度の両方の管理が必要です。



“冷温庫の遠隔監視”で徹底した温度管理を実現

物流現場における倉庫や冷蔵庫などの温度管理を徹底するために、コネクシオの『冷温庫の遠隔監視』が役立ちます。

冷温庫の遠隔監視は、IoTセンサーによって温度を自動計測・集計して、リアルタイムの遠隔監視ができるソリューションです。商品を保管する冷蔵庫や冷凍庫などにIoTセンサーを取りつけることで、パソコン・スマートフォンなどから温度状況を確認できます。


▼冷温庫の遠隔監視の主な特徴

  • 複数の設備の温度を一元管理できる
  • 磁石でIoTセンサーを取りつけるだけで導入可能
  • 温度管理体制や要件に応じたカスタマイズ、既存システムとの連携にも対応


測定温度範囲は-25~70℃ですが、冷凍庫や細かな温度管理を行いたい場合には、-30℃まで測定できるセンサーも用意しています。そのため、保管する温度帯の範囲が狭い食品や、品質・安全性の維持が必要な医薬品の温度管理に有効です。

冷温庫の遠隔監視の基本セットでは、温度と湿度の両方を測定できるため、精密機械の温度管理にも適しています。

また、異常値を検知した場合は、アラートやメールによる通知機能も備わっています。異常温度を見逃さずに迅速な対応ができることで、品質の劣化を防いで、安全性を確保することが期待できます。



まとめ

この記事では、物流における温度管理について以下の内容を解説しました。


  • 物流における5つの温度帯
  • 商品ごとの温度管理の必要性
  • 徹底した温度管理を実現するコネクシオのソリューション


物流現場では、輸送・保管する際に商品品質を維持するために、温度基準に基づいた温度管理が求められます。

取扱う商品や事業者によって温度基準は異なりますが、一般的には5つの温度帯で保管温度が定められています。なかでも食品や医薬品、精密機械は温度変化の影響を受けやすいため、それぞれに合った温度管理を徹底することが重要です。

コネクシオの『冷温庫の遠隔監視』は、IoTによって冷蔵庫や保管庫などの温度をリアルタイムに監視することが可能です。温度異常を見逃さずに、温度基準に則った適正な管理体制を構築できます。詳しくは、こちらをご確認ください。

  冷温庫の遠隔監視 コネクシオ株式会社|「冷温庫の遠隔監視」は冷蔵庫、保温庫などの温度管理を簡単に自動化するソリューションセットです。既存設備の点検業務の負担低減に。[Smart Ready IoT]は、センサーからゲートウェイ、通信、アプリケーションまでパッケージ化して提供し、IoTの迅速な導入を支援します。 コネクシオ IoTソリューション


 
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