iot監視

IoT監視で業務改革と収益向上 !

「IoTで監視業務を効率化したい」という企業には、大きく分けて2通りがあります。

1つ目は、主に「自社工場内や現場の監視業務を効率化したい」という設備保全担当者です。
2つ目は、「自社製品をお客様先に出荷した後の稼働監視をしたい」という、設備装置・重機メーカーのアフターサポート部門です。

どちらの企業も、「現場やお客様へのサポートを円滑スムーズに行いたい」という根本のお悩みは共通です。この記事では、そんなお悩みを解決するIoT遠隔監視のメリットと具体例、および課題についてご紹介します。

目次[非表示]

  1. 1.IoTが監視業務に与える影響、メリット
    1. 1.1.1. 監視の自動化による点検・監視業務の省力化、コスト削減
    2. 1.2.2. リアルタイム監視による効率化や保守性の向上
    3. 1.3.3. メンテナンスサービスの価値向上による顧客満足度向上と収益増
    4. 1.4.4. 稼働データ分析/活用によるサービスや製品の価値向上
  2. 2.IoT導入における課題
  3. 3.監視業務の負担軽減と効率化の具体例
    1. 3.1.自社製品のIoT化事例
    2. 3.2.自社内設備の監視業務効率化、異常検知・予知保全
  4. 4.今後のIoT監視技術の展望
  5. 5.まとめ

IoTが監視業務に与える影響、メリット

IoT技術は、監視業務に大きな変革をもたらしています。
その影響は「監視」の枠を超え、業務変革や製品ライフサイクル全体に好影響を及ぼします。大別すると、以下の4点が挙げられます。

  1. 監視の自動化による点検・監視業務の省力化、コスト削減
  2. リアルタイム監視による安全確保や保守性の向上
  3. メンテナンスサービスの価値向上による顧客満足度アップと収益増
  4. 定量データ分析/活用によるサービスや製品の価値向上

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1. 監視の自動化による点検・監視業務の省力化、コスト削減

IoTを活用した遠隔監視によって、頻繁に行っていた現場での巡回が不要となり、点検・監視業務の省人化を実現します。人手不足が課題の現場では、一人ひとりの負担を軽減し、他の重要な業務に時間を割くことができるようになります。
また、高温・高所での危険を伴う点検業務がなくなるため、作業員の削減に加えて、現場での事故防止にも役立ちます。製造現場での安全対策としての効果も期待できます。

さらに、IoTデータを活用することで、エネルギー消費の最適化も可能となります。例えばビル管理(BEMS=Building Energy Management System)においては、空調設備の稼働状況と温湿度、消費電力量を監視し、エネルギー消費を最適化することで、コスト削減を実現することができます。

2. リアルタイム監視による効率化や保守性の向上

リアルタイムデータを活用することで、迅速な意思決定や、業務プロセスの早期修正が可能となります。現状を早期に察知し、対応することができるため、業務の効率化を促進します。

例えば、物流業界では、トラックの位置情報をリアルタイムで監視することで、配送の効率化を図ることができます。これにより、配送時間の短縮や、燃料費の削減が可能となります。 さらに、リアルタイムデータを活用することで、予測分析も可能となります。

また、製造業では、機械の稼働データをリアルタイムで監視し、異常を早期に発見することで、故障の予兆を検知することができます。これにより、計画的なメンテナンスが可能となり、突発的な故障による生産停止を防ぐことができます。

建設業では、危険区域への侵入検知や、作業員のバイタルデータ監視による安全性向上などもよくあるユースケースです。

3. メンテナンスサービスの価値向上による顧客満足度向上と収益増

特に産業用機械や製品メーカーにとっては、IoTデータはアフターサポートのための重要な情報となります。

IoTゲートウェイを製品に取り付け、稼働データをクラウドに収集します。お客様先の製品稼働状況をリアルタイムに監視することで、異常発生時の迅速なサポート対応が可能です。そのデータを活用すれば、適切な時期に適切な交換部品をお届けしたり、お客様への製品アップグレードを提案したり、アフターサービスの価値を高めることができます。

4. 稼働データ分析/活用によるサービスや製品の価値向上

さまざまなお客様から収集した膨大な稼働データを解析し、その結果を新しいサービスや次期製品開発に活用する「データ駆動型のイノベーション」を実現できます。これにより、効率的でユーザのニーズに合った製品開発が可能となります。


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IoT導入における課題

上記のように、IoTの導入は様々なメリットをもたらしますが、導入には初期投資が必要であり、データセキュリティやプライバシーの問題も考慮しなければなりません。これらの課題をどのように克服するかが、IoT導入の成功のカギとなります。

例えば、セキュリティ対策として、データの暗号化やアクセス制御を強化することが重要です。また、プライバシー保護のために、個人情報の取り扱いに関するガイドラインを策定し、従業員に対する教育を行うことが求められます。

さらに、IoT導入の際には、システムの互換性やスケーラビリティも考慮する必要があります。例えば、既存のシステムと新しいIoTシステムがうまく連携できるようにするためには、適切なインターフェースやプロトコルを選択することが重要です。また、将来的な拡張を見据えて、スケーラブルなシステムを構築することも求められます。

それらを相談・解決できる適切なパートナー選びも重要なポイントと言えます。

監視業務の負担軽減と効率化の具体例

自社製品のIoT化事例

これまで、コネクシオのIoTソリューションにより、多くのお客様が自社製品の遠隔監視の実現と、それに伴うメンテナンスサービス価値向上を実現しました。

製品にIoTゲートウェイを組み込み、センサーや制御用のPLCデータを取得し、その稼働データをクラウドに送信し、遠隔からでも状況を確認できるようにしました。これにより、迅速な対応が可能となり、保守の効率化にもつながりました。また、お客様に適切なタイミングで部品交換の提案を行ったり、効率的な使い方のレクチャーを行ったりして、顧客満足度を高めることができました。

さらに、IoT化により、製品ライフサイクル全体を通じてデータを収集・分析することが可能となりました。これにより、製品の性能や品質を向上させるためのフィードバックを得ることができ、製品開発の効率化にも寄与します。

  IoT により販売機械の状態把握を実現 データを基にサポートの充実と新たな 事業展開を推進(古河ロックドリル様) 140年以上の歴史を持つ古河機械金属グループの削岩機事業を担う中核事業会社、古河ロックドリル。鉱山開発、土木、建設で活躍するブラストホールドリル、油圧ブレーカ、油圧圧砕機などの削岩機分野と、トンネル掘削機(ドリルジャンボなど)分野で100ヶ国以上へ輸出するグローバルのトップメーカーとして事業を展開しています。グループ全社でマーケティング経営を目指す中、同社はコネクシオIoTソリューションを活用した販売機械の状態把握と、そのデータを用いた新たなサブスクリプション型のサービス提供を推進しています。|遠隔監視|事例|IoT コネクシオ IoT


  日本ウォーターシステム株式会社「J-Connection」情報管理システムの開発|コネクシオ 日本ウォーターシステム株式会社の人工透析用送水装置J-Connection」の情報管理システムを開発いたしました||コネクシオ コネクシオ IoT


自社内設備の監視業務効率化、異常検知・予知保全

稼働データを取得すると、現場設備の異常を検知することができます。そういったデータを蓄積し、AI技術を活用すると故障の予兆検知が実現可能となります。これにより、未然に問題を防ぐことができ、保全コストの削減が可能です。また、リモートでの保守管理ができるため、遠隔地での作業負担も軽減されます。例えば、風力発電所では、タービンの振動データをリアルタイムで監視し、異常を早期に検知することで、故障を未然に防ぐことができます。

さらに、予知保全の導入により、設備の寿命を延ばすことが可能となります。例えば、製造業では、機械の稼働データを分析し、最適なメンテナンス時期を予測することで、機械の寿命を延ばし、コスト削減を実現することができます。計画的なメンテナンスが可能となり、突発的な故障による生産停止を防ぐことができます。

  横浜市水道局様_浄水場ポンプ施設での設備予兆保全実証実験 コネクシオは、横浜市が行うIoTを活用した水道設備の保全業務効率化のための共同研究(実証実験)に参画。 本件は、当社が横浜市水道局と共同で仏向ポンプ場(横浜市保土ヶ谷区)での試験運用・検証を2025年3月まで実施するものです。 コネクシオ IoT


今後のIoT監視技術の展望

IoT技術は日々進化しており、新たな技術の導入が期待されています。これにより、さらに効率的な監視が可能となり、業務の最適化が進むでしょう。

例えば、5G技術の導入により、データの送受信速度が飛躍的に向上し、リアルタイムでのデータ監視が可能となります。これにより、異常の早期発見や迅速な対応が可能となり、業務の効率化が図られます。

また、AI技術の進化により、異常検知や予知保全の精度が向上します。例えば、製造業では、今までベテラン技術者の五感に頼っていた点検・監視業務や、目視に頼らざるを得なかった作業を、AIが高精度でやってくれるようになり、自動化、省力化が進むことが期待されます。

まとめ

この記事では、IoT技術を活用した監視業務の効率化について、主に下記の4つのメリットを解説しました。

  1. 監視の自動化による点検・監視業務の省力化効率化、コスト削減
  2. リアルタイム監視による安全確保や保守性の向上
  3. メンテナンスサービスの価値向上による収益増
  4. 定量データ分析/活用によるサービスや製品の価値向上

今後も進化を続けるIoT技術に注目し、監視業務の効率化を図っていきましょう。

また、IoT技術の導入には、データセキュリティやプライバシーの問題、初期投資の課題などが存在しますが、これらの課題を克服することで、IoT技術のメリットを最大限に活用することができます。企業は、適切な戦略を立て、IoT技術を導入することで、競争力を強化し、ビジネスの成長を実現することができます。

IoTで監視業務効率化を実現したいとお考えの方は、ぜひコネクシオまでお問合せください。

Mr.Bear

Mr.Bear

コネクシオのIoTシステム開発課に所属し、10年以上にわたりIoTシステムの開発に携わってきた有識者。積み上げてきた知見を駆使し、お客様のご要望に合わせたシステムの提案を行います。 CONEXIOBlackBearを使って色々な実証実験を行っています。
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