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製造業の業務改革を後押しするIoTソリューションとは

ビジネス環境や消費者ニーズが目まぐるしく変わる現代。モノづくりを担う製造業では、製品仕様や製造プロセスの変更に迅速に対応しつつ、安定的な稼働を維持することが求められます。

そのためには、工場内の設備・機械の稼働状況を可視化して、データを活用できる仕組みづくりが必要です。このような仕組みを実現するために、さまざまなIoTソリューションが登場しています。

本記事では、IoTソリューションとは何を指すのか、製造業における代表的なソリューションや導入事例について解説します。


目次[非表示]

  1. 1.IoTソリューションとは
  2. 2.IoTソリューションの種類
    1. 2.1.データの収集・管理
    2. 2.2.設備・機器の遠隔監視
    3. 2.3.故障の予兆検知
  3. 3.IoTソリューションの導入事例
  4. 4.まとめ

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IoTソリューションとは

IoTとは、あらゆるモノがインターネットにつながるデジタル技術のことです。そして、ソリューションとは“課題を解決する”ことを指します。つまり、IoTソリューションとは、IoTを用いて企業が持つ課題を解決することを意味します。

製造現場で使用する設備や機械、温湿度センサーなどをインターネットにつなげることで、モノの遠隔制御や監視、稼働データの分析・活用などが可能になります。IoTソリューションでは、製造業における以下のような課題を解決できます。


▼IoTソリューションで解決できる課題

  • ブラックボックス化した製造工程
  • 業務スキルのばらつき、ノウハウの継承
  • 人手不足
  • 生産設備の停止による機会損失
  • 生産コストの削減

市況や消費者のニーズに柔軟に対応して、安定かつ効率的な稼働を実現するには、IoTソリューションが役立つと期待されています。



IoTソリューションの種類

IoTソリューションと一口にいっても、さまざまな種類があります。ベンダー・プロバイダによってIoT機器やサポート内容が異なるため、自社の課題に応じて選定が必要です。

ここでは、IoTソリューションの主な種類について活用例とともに解説します。


データの収集・管理

製造設備や測定装置をインターネットに接続して、データの収集・管理を行う仕組みを構築できます。

また、直接インターネットに接続できない古い機械に、カメラ・センサーを取り付けることでインターネットに接続する方法もあります。

カメラ・センサーを利用してIoT化する場合は、既存の設備・機械の稼働を止めることなく、大掛かりな工事も不要なため後付けが簡単です。アナログメーターやデジタルメーター、ランプ、フロートなどの読み取りにも役立ちます。

稼働データを自動で収集できるようになるため、巡回点検の省力化につながります。また、目視によるチェック漏れ・転記ミス・改ざんなどの防止も期待できます。


▼活用例

  • アナログメーターにIPカメラを取り付けて、針が示す数値を記録する
  • 電子メーターにIPカメラを取り付けて、OCRで読み取り記録する
  • ポンプに水位センサーを取り付けて、推移を自動で計測する
  • CVD装置にセンサーを取り付けて、ガス流量や圧力を計測する

コネクシオでは、メーター読み取りソリューションを提供しております。詳細については、ぜひこちらをご覧ください。

▼メーター読み取りソリューション


設備・機器の遠隔監視

遠隔監視は、PLC(Programmable Logic Controller:プログラム可能な論理回路の制御装置)やIoTセンサーを介して取得したデータをネットワーク経由でクラウドサーバーに送信することで、設備・機器の遠隔監視ができるソリューションです。

現場に足を運ぶことなく、遠隔地からリアルタイムで監視ができるほか、複数の工場における製造設備を一元監視できるようになります。一箇所で遠隔監視ができる仕組みを構築することで、保守点検の省人化や保全コストの削減につながります。


▼活用例

  • 装置にPLC機器を接続して、取得したデータをパソコンで集約する
  • 設備にIoTセンサーを設置して、稼働状況を事務所のパソコンから監視する

コネクシオでは、装置機器の遠隔監視ソリューションを提供しております。詳細については、ぜひこちらをご覧ください。

▼装置機器の遠隔監視


故障の予兆検知

生産ラインや設備機器に振動センサーを設置することで、正常値と異なる変化をすばやく検知できるようになります。

故障・不具合の兆候を捉えると管理画面に通知されるため、設備停止が起きる前にメンテナンス・修理を行うことが可能です。

このように予知保全の体制を実現することで、生産ロスや設備停止による機会損失を防ぎ、生産コストの削減、品質向上につながります。また、故障・不具合が発生したデータを分析することで、点検頻度やメンテナンス内容の見直しにも役立てられます。


▼活用例

  • ポンプに振動センサーを取り付けて、AIによって異常判定を自動化する
  • 設備稼働データを遡り、不具合や故障の原因を分析する

コネクシオでは、センサを活用した予知保全ソリューションを提供しております。詳細については、ぜひこちらをご覧ください。

▼予知保全ソリューション

  予知保全ソリューション | コネクシオ株式会社 ポンプや回転機の異常・故障予兆を検知するIoTソリューションです。センサーからゲートウェイ、通信、アプリケーションまでパッケージ化して提供いたします。| 異常検知 | 予知保全 | コネクシオ株式会社 コネクシオ IoT




IoTソリューションの導入事例

コネクシオのIoTソリューションの導入事例を紹介します。


▼Mipox株式会社さまの導入事例

Mipox株式会社 様


企業名
Mipox株式会社
業種
製造


研磨製品を中心に開発・製造しているMipox株式会社さまは、生産財の工場現場にIoTセンサーを導入して、製造機械の遠隔監視、予知保全を実現しました。


▽導入前の課題

スリッターの回転ムラや平行ズレによって、製品不良が発生しやすく、メンテナンスのためのダウンタイムも発生していました。しかし、製品不良の明確な原因を特定できず、適切な対策ができていない状況でした。


▽コネクシオのIoTソリューションの導入

スリッターや生産ラインのモーターにIoTセンサーを設置して、製造機械の稼働データをPLCからIoTゲートウェイに送信できるようにしました。


▽効果

センサーを複数設置することで稼働状況が把握しやすく、製品不良が発生する前のメンテナンスが可能になりました。今後は、不良品のコストやダウンタイムの削減を目指しているとのことです。さらに、稼働データを蓄積して、故障が発生しやすい状況や原因を分析することで、設備保全体制の強化も期待されています。

Mipox株式会社さまの詳しい導入事例はこちらから確認できますので、ぜひチェックしてみてください。

▼製造機械の故障予兆監視で実現する生産性向上

  ライン停止や不良品コストの削減を目指した故障予兆(Mipox様) 1925年に創業という長い歴史を持ち、「研磨」分野のグローバルニッチトップとして、お客様のさまざまな声にお応えするMipox株式会社様は、製造機械(スリッター)等の故障を予兆検知しライン停止や不良品コストの削減を目指し実証実験をおこなっている。遠隔監視|事例|IoT コネクシオ IoTソリューション



まとめ

この記事では、製造業の業務改革を後押しする手段として期待されるIoTソリューションについて、次の項目で解説しました。

  • IoTソリューションとは何か
  • IoTソリューションの種類
  • IoTソリューションの導入事例

IoTソリューションとは、IoTを用いて企業が持つ課題を解消することです。IoTを活用することで、データ収集や遠隔監視、故障の予兆検知などが可能になり、業務スキルのばらつきや人手不足、メンテナンスの際に発生するダウンタイムなどの課題を解決します。

しかし、IoTソリューションとひと口にいっても、ベンダー・プロバイダによってさまざまな種類があるため、自社の課題や運用体制、コストなどを踏まえて検討することが大切です。

コネクシオ』では、工場内の点検業務の効率化、リアルタイムな遠隔監視、予知保全などを実現できるIoTソリューションを提供しています。

各種センサーやネットワーク接続に必要なゲートウェイ、クラウド利用できるアプリケーションの導入まで、一括サポートが可能です。製造業における業務改革についてお考えの方は、ぜひお問合せください。

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