【実録】IoTの活用事例と導入した効果
近年、さまざまなモノがインターネットとつながるIoT(Internet of Things)の活用が広がっています。IoTはスマート家電をはじめとする身の回りのデバイスだけではなく、製造業やインフラ、酪農まであらゆる分野で導入されています。
しかし、IoTでどのようなことを実現できるのか、仕組みや活用シーンなどが分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでこの記事ではIoTでできることをはじめ、業界別の導入事例を紹介します。
目次[非表示]
- 1.IoTの導入でできること
- 2.【業界別】IoTの導入事例
- 3.まとめ
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「IoT導入事例」
IoTの導入でできること
IoTには、“モノのインターネット”という意味があります。
これまでインターネットに接続していなかったモノがインターネットにつながることで、データの送受信や操作の自動化を実現できるようになります。IoTの導入によってできることは、主に3つです。
①モノの操作
設備・機器といったモノがインターネットにつながることで遠隔地からの操作が可能になります。直接モノがある場所まで足を運ぶ必要がなくなり、インターネットにつながったパソコンやタブレットからモノを制御・監視できるようになります。
▼モノの操作の例
- オフィスや店舗における扉の施錠をスマートフォンから操作する
- 工場に設置したセンサーから稼働データを取得し、別の工場から遠隔制御する
②モノの検知・監視
IoTカメラ・センサーを取り付けることで、設備機器や人の状態を把握できるようになります。モノ・人の動きを監視して、不審な動きや設備異常を検知することが可能です。
▼モノの検知・監視の例
- 工場の生産ラインにIoTセンサーを設置し、通常と異なる動きを検知する
- 建築現場にIoTカメラを設置し、工事車両や人の出入りを監視する
③モノ同士の通信
IoT機器にインターネットとの通信技術が備わっているため、さまざまなモノからデータを収集し、人を介さずにモノ同士でデータの送受信ができます。社内や遠隔地にいる人とのデータ共有、モノ同士のデータ通信が可能です。
▼モノ同士の通信の例
- 信号機が渋滞状況をリアルタイムで把握し、自動的に信号機の待ち時間を調整する
- オフィスや製造現場での人の移動状況を把握し、空調・照明を自動的にコントロールする
- 脈拍や体温を計測できるIoT機器を患者に装着し、健康状態、体調の変化を医師・看護師へ伝送する
【業界別】IoTの導入事例
ここからはコネクシオのソリューションを活用したIoTの導入事例を業界別に紹介します。
製造業
製造業では、IoTを導入してFA機器の遠隔監視が可能にすることでサービス向上を実現しています。
FA機器とは、工場の生産工程の自動化を図るシステムのことです。従来は、このFA機器をIoT化するにあたり、データ通信のためのネットワーク整備やサーバの調達、ゲートウェイのカスタマイズが必要でした。
そのため、環境整備が複雑化してしまい、顧客に製品・サービスを提供するまでに期間を要するといった課題がありました。
▼IoT導入による効果
アナログポート取り込みができるカスタマイズ可能なゲートウェイ、データ蓄積が可能なクラウドサービスが一体となったIoTソリューションを提案しました。
IoT化に向けたサーバ・回線をワンストップで構築することで、製造現場での導入期間短縮、サービス向上につながっています。
インフラ・公共施設
自治体が主導する防災対策にもIoTが導入されています。
川の増水や氾濫は、各地点での計測と素早い判断が必要です。地域住民を水害から守るためには、増水や氾濫の危険性をいち早く検知できる仕組みづくりが必要でした。
▼IoT導入による効果
IoT水位計の導入によって河川の水位を監視・計測できるようになったことで、防災情報のスピーディな共有と適切な避難体制を実現しました。
また、収集した水位データをスマートフォンアプリを通じて住民へ共有する仕組みを構築したことで、地域の防災力強化につながっています。
酪農
酪農の現場では、業務負荷の軽減や動物の健康状態を把握するために、IoTが役立てられています。
酪農場では、牛の健康状態や分娩を監視するときに、つねに人が現場にいる必要があります。特に、分娩はいつ始まるか分からないため、早朝や深夜にわたる監視で酪農家に体力的・精神的な負担がかかっていました。
▼IoT導入による効果
IoTカメラを牛舎に設置することで、牛の行動を遠隔地から見守ることが可能になりました。また、カメラによって分娩の兆候を検知すると、酪農家や獣医師へのデータ通信が行われます。
分娩監視のために繰り返し牛舎に向かう労力を削減し、分娩を待つために業務を止める必要もなくなりました。その結果、体力的・精神的な負担を軽減できるほか、牛の健康管理にもつながっています。
まとめ
IoTを導入することにより、遠隔地から行うモノの操作、モノの動きの検知・監視、モノ同士のデータ通信ができるようになります。
設備機器の遠隔監視・制御をはじめ、河川のリアルタイムな水位計測、酪農における分娩の検知など、あらゆる業界での業務改善やデータ活用、負担の軽減に役立てられています。
IoT活用による業務のデジタル化やデータ活用の推進に向けてコネクシオのソリューションを検討されてはいかがでしょうか。
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