PoCのメリットとは? 進め方や、PoCの注意点を解説


PoCのメリットとは? 進め方や、PoCの注意点を解説

IoTやAIなどのITソリューションは、人々の生活やビジネスをより豊かにより便利にしてくれます。多くのモノや情報がネットワークを介して相互に通信できる時代、企業におけるITソリューションの導入は不可欠と言えるでしょう。

しかし、多くのITソリューションが次々と提供されていくなか、「自社で導入したけれど思うように活用できていない」「効果を感じられない」という声も見られます。
その理由は何なのでしょうか。

実は、ITソリューションの導入を成功させるには“PoC”が欠かせません。

そもそもPoCとは何を指すのか、PoCの概要やメリット、実施する際の注意点などについて解説します。

目次[非表示]

  1. PoCとは
  2. PoCのメリット
    1. 実現性の確認
    2. 費用対効果の検証
    3. 開発コストの削減
  3. PoCのステップ
    1. ①PoCで得たいデータや効果を明確にする
    2. ②検証方法を定める
    3. ③実証する
    4. ④実証結果を検証する
  4. PoCを行った後の流れ
  5. PoCの注意点
  6. まとめ

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PoCとは

PoCとは、『Proof of Concept』の頭文字をとった略称です。『ポック』『ピーオーシー』などと呼ばれ、日本語では『概念実証』と訳されています。

たとえば、新しいソリューションを導入する際は、そのソリューションを導入することで本当に目的を達成できるのかどうかを事前に検証する必要があります。PoCとはこのような検証過程のことを意味しています。


PoCのメリット

PoCは、ソリューションを導入する前に実環境で効果を確かめる手段のことです。
では、具体的にどのようなことが分かるのでしょうか。以下では、PoCで検証できることや得られるメリットを見てみましょう。

実現性の確認

PoCを行うと不確実な部分が明確になります。実際の動作や流れ、安定しているかなどを確かめることで、導入後のイメージもつかみやすくなります。また、利用が想定される相手に試験的に使用してもらって実際の感想などを収集すれば、課題に気づくことができ、本格導入前に解決することも可能です。

自社の課題やニーズにふさわしいかどうか、求める結果を実現できるのかなどを試験段階で確かめることで、リスクを押さえた開発を実現します。

費用対効果の検証

PoCは導入前の検証が目的のため、小規模で行われるのが一般的です。検証せずにいきなり本格導入を進めてしまうと、想定していた動作を実現できなかったり、思うような効果が得られなかったりといったこともあります。しかし、そのような場合でも開発・導入コストは戻りません。PoCを行えば実現性を小規模で確かめられるため、投資の際の判断材料とすることが可能です。

開発コストの削減

近年のITソリューションには、汎用性が高い製品も多くみられます。しかし、企業や状況、求める効果の違いにより、不確実性も高まります。「実現できるのか」「方向性は正しいか」などをいち早く確かめられれば、不要なコストや工数の発生が防止できます。


PoCのステップ

ここからは、PoCの進め方を4段階に分けてそれぞれ解説します。

①PoCで得たいデータや効果を明確にする

1つ目のステップは、PoCの目的を明確にすることです。どのようなデータを求めているのか、どのような効果を得たいのかなどをあらかじめ決めておきます。このステップを怠ると、方向性がぶれてしまい、PoCを行うだけで終わってしまうことも考えられます。具体的な目標を数値化し、イメージを明確にしておきましょう。

②検証方法を定める

2つ目のステップは、PoCをどのように進めるのかを決定します。ステップ①で目的が明らかになっていれば、検証の際に必要なことは何かが分かるはずです。欲しいデータや結果を得るために何を使い、何を計測すればよいのかを具体的に決定しましょう。

③実証する

3つ目のステップでは、実環境で効果を検証します。このステップでは、できるだけ実際にソリューションを扱う人に実施してもらうほうがよいでしょう。本番環境に近いほど、より具体性のあるデータを収集でき、精度の高い製品開発を可能にします。

④実証結果を検証する

PoCの最後のステップでは、実証結果を客観的に評価します。目的は達成できたか、欲しいデータは得られたかなど、実現可能性やリスクも含め判断します。望ましい検証結果なら、引き続きコストを投資する価値はあります。ただし、よい結果ばかりとは限りません。このようなネガティブな結果は課題として捉え、後の開発に生かしましょう。


PoCを行った後の流れ

PoCは一度で済むとは限りません。PoCで課題が露見するたびに、繰り返し行うこともあります。忘れてはならないのは、PoCはあくまで手段であり、そもそもの目的を達成するためのプロセスに過ぎないということです。PoCをゴールにせずに、本格導入へつなげていきましょう。


PoCの注意点

PoCで検証が完了し本格導入が決定しても終わりではありません。導入後ソリューションを活用できるかが重要と言えます。

本来の目的を達成するためには、必要なデータの取り出しからシステムの構築・保守までを一貫してサポートするベンダーに依頼することがおすすめです。一から開発するだけではなく、汎用機器も活用しながら必要に応じて独自開発することで、費用対効果の高い開発が可能となります。

コネクシオでは、長年にわたるシステム開発やPoCのノウハウを生かし、IoTセンサーからアプリケーションまでをパッケージしたソリューション提供しています。PoCの段階で頓挫しがちなシステム開発を、さまざまなデバイスや組み合わせパターンを活用して成功まで導きます。IoTの知見がない場合でも安心してお任せいただくことが可能です。

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まとめ

新しいシステムの開発やITソリューションの導入前などに実施されるPoC。PoCは、実現性や費用対効果の検証ができるため、開発コストのムダを削減することが可能です。

ただし、PoCは目的でなく手段の一つ。本来の目的を達成するためには全体の流れや概要を知り、注意点を押さえることが大切です。

PoCについてもっと詳しく知りたい方はこちらの資料で詳しく解説しています。ぜひあわせてご参照ください。

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