catch-img

スマートファクトリーとは? メリットと推進方法を解説

スマートファクトリーとは、IoTやAIなどの先進技術を用いてデータ活用・分析を行い、製造プロセスの改善や稼働の効率化を実現する工場のことです。

ドイツ政府が提唱した製造業の革新を目指すプロジェクト、“インダストリー4.0(第4次産業革命)”からスマートファクトリーが注目されるようになりました。

この記事では、スマートファクトリーの概要やメリット、スマートファクトリー化を推進するための方法をご紹介します。


スマートファクトリーが求められる理由

国内でスマートファクトリー化が求められる理由の一つに、人手不足が挙げられます。

経済産業省の『ものづくり人材の確保と育成』によると、ものづくり企業が直面している経営課題として、以下の回答した企業が多くを占めています。

▼回答例

  • 人手不足
  • 人材育成
  • 能力開発が進まない

企業の約7割が人手を“不足”もしくは“やや不足”していると感じている状況です。

スマートファクトリー化でIoTやAIによるデータ活用が可能になれば、これまで人の手で行ってきた業務の自動化・効率化の実現が可能になります。そのぶん、品質や生産性の向上につながる業務に人材リソースを割けます。

また、経済産業省の『2020年版 ものづくり白書』の「機械の稼働状態やデータの可視化を行っているか」という問いに対しては、「可能であれば実施したい」「実施する計画がある」と答えた企業の割合が5割近くを占めています。このような背景から、今後も製造業のスマートファクトリー化が進むことが予想されます。

出典:経済産業省『ものづくり人材の確保と育成』/『2020年版 ものづくり白書


スマートファクトリー化を行う3つのメリット

スマートファクトリー化を行うことで期待できるメリットは大きく分けて3つあります。

①生産性の向上

工場内の設備・機器の稼働状況をデータ化して可視化することにより、非効率な工程や作業が明確になるため、生産性の向上につながる改善策を検討できます。

②技術継承の効率化

工場内のあらゆる機器や設備からデータを収集・蓄積することにより、従業員の習熟度をデータベース化することが可能です。

そのデータを分析することで、技能やノウハウを体系化できるため、技術の継承を行いやすくなります。自社に必要な人材を育成することで人手不足の解消にも貢献します。

③予兆保全による稼働の安定性

IoTやAI活用によって設備・機器の状況をリアルタイムに把握できるため、故障や不具合が発生する前にメンテナンスを行うことが可能です。

設備・機器の異常検知や予兆保全を行うことにより、ダウンタイムをなくし、安定かつ継続的な稼働を実現します。


スマートファクトリー化を推進する主な方法

経済産業省は、製造業のスマートファクトリー化を推進するためのポイントを紹介しています。ここでは、3つのステップごとにポイントを解説します。

Step1:スマートファクトリー化の構想を策定する

まず、スマートファクトリー化を進めるにあたり、目的や目標を明確にします。

自社の戦略や課題に応じてスマート化できる内容と対象範囲などを検討するとともに、コストや投資効果も設定します。組織内での責任や役割を明確にし、全体の共通認識を図ったうえで、トップ主導で進めていくことがポイントです。

Step2:システム導入・トライアルを行う

次に行うのが、システム導入・トライアルです。

スマートファクトリー化を実現するには、工場全体の最適化を想定しつつ、段階的にシステム導入を進めていく必要があります。

自社の課題解決に適したシステムを選定する、必要なデータや機能を絞り込むなど、導入効果が表れやすい小規模な箇所からスタートするのがポイントです。短いサイクルでPDCA(Plan・Do・Check・Act)を繰り返すことで、運用の精度を高められます。

Step3:運用する

最後のステップが運用です。

スマートファクトリー化に向けたシステム導入を行った後は、導入効果を分析し、定量的に評価することが重要です。具体的にどのような効果が得られたかを組織内で共有することで、従業員のモチベーションを高め、運用を定着化させます。

このように、スマートファクトリー化を実施する際は段階的にシステム導入を行い、効果をモニタリングしながら手ごたえを得ることが重要です。PDCAを短いサイクルで回し、システムや運用方法の見直し・改善を図ることで運用の質の向上、さらに定着化につながります。

また、スマートファクトリー化を目指すうえでは、自社の課題を解決できるシステムの活用も欠かせません。コネクシオでは、スマートファクトリー化を支える『Smart Ready IoT ソリューションセット』を提供しています。Smart Ready IoTは、センサーからIoTゲートウェイ、ネットワーク、クラウドサービスまでワンストップでサポート。実装から本番化、運用まで対応しているため、IoTの専門的な知識がなくても安心です。

▼コネクシオの製品については、こちらをご覧ください。

  Smart Ready IoT ソリューションセット コネクシオ株式会社|IoT導入をスピーディーに、そして最適な状態で進めていただけるようなサービスやプロダクトをご用意しています。|SmartReadyIoT|Smart Ready IoT ソリューションセット コネクシオ IoTソリューション

出典:経済産業省『「 スマートファクトリーロードマップ 」〜 第4次産業⾰命に対応したものづくりの実現に向けて 〜


まとめ

スマートファクトリーは、製造業の課題である人手不足から派生するさまざまな問題を解消に導きます。特に工場の最適化や生産性の向上、ノウハウの体系化、予兆保全などに役立ちます。

スマートファクトリー化を実施する際は、小規模からスタートし、導入効果をモニタリングしながら細かなPDCAを繰り返し回していくことが大切です。

コネクシオでは、製造業のスマートファクトリー化に役立つ製品を多数取りそろえており、多くの企業に選ばれています。スマートファクトリー化を検討中という企業のシステム担当者さまは、ぜひコネクシオまでご相談ください。

▼コネクシオの導入事例に興味をお持ちの方はこちらもご覧ください。

  コネクシオ IoT導入事例 本コーナーでは、コネクシオ株式会社のIoTソリューションのプロジェクトの事例を順次ご紹介いたします。納入実績は、M2M黎明期から数えて20年以上、30万台を超えます。プロジェクト個々に課題があり、現場へ赴いて、一つ一つ検証しながら解決へと導いてきました。 コネクシオ IoTソリューション



5分で理解できる!
Smart Ready IoTソリューションセット
ご質問やご要望はこちらから
お気軽にお問い合わせください

工場内の古い機械もIoT化できる? 導入の効果や方法を解説

2021-09-22

デジタル技術の発展により、さまざまなモノがインターネットとつながるIoT化が進んでいます。工場の設備・機械にIoTを活用しようと思いつつも、「どのようにIoT化を進めていけばよいのか具体的な取り組みが分からない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、製造現場におけるIoTの導入状況を踏まえつつ、機械をIoT化する効果や方法などを解説します。

工場の巡回・点検業務を効率化して負荷を軽減する方法

2021-09-22

企業の人手不足が深刻化するなか、自社の工場内で設備・機械の点検業務に多くの労力を要している現場もあるのではないでしょうか。なかでも、アナログメーターの場合は人の目による読み取りが必要になるため、点検者の負荷も大きくなります。この記事では、人手による巡回・点検業務の課題や効率化方法について解説します。

予防保全とは? 事後保全との違いとIoT活用による予知保全を解説

2021-09-22

製造現場で日々稼働している設備や機械を管理して安定した稼働を実現するには、適切な保全活動が欠かせません。保全活動には予防保全・事後保全などがありますが、近年はIoTを活用した“予知保全”も取り入れられています。この記事では、製造現場の設備・機械を適切に管理するための予防保全と事後保全の違い、IoTを活用した予知保全について解説します。

予知保全にAI技術を導入するメリットと活用法

2021-08-30

生産工程で発生するさまざまなデータを蓄積して、AIが持つ学習技術・解析機能を活用することで、設備保全体制の強化につながると期待されています。この記事では、製造現場における予知保全の目的を踏まえ、AI技術の活用方法やメリットなどを解説します。

製造現場の予知保全CBMとは? TBMとの違いやメリットを解説

2021-08-30

モノづくりを行う製造現場では、IoT技術を取り入れた次世代の予知保全であるCBMが登場しています。従来のTBMに比べて、より効率的な設備保全ができると期待されています。本記事では、CBMの基礎知識をはじめ、従来のTBMとの違い、CBM導入のメリットなどをまとめて解説します。