リモートメンテナンスとは? 導入の利点や懸念事項を解説


新型コロナウイルスの影響により一気に広がりを見せたリモートワーク。
製造業も例外ではなく、工場の設備や機器のメンテナンスにおいても人の接触を避けつつ、遠隔地から対応できることが求められています。

本記事では、遠隔地から設備・機器の保守管理を行うリモートメンテナンスについて、その利点や導入の際の懸念事項を紹介します。

目次[非表示]

  1. リモートメンテナンスとは
  2. 導入による利点
  3. 導入の懸念事項
    1. ①セキュリティリスクにどう対応するか
    2. ②PLCと接続できるか
    3. ③通信用のネットワークをどうするか
  4. リモートメンテナンスの懸念はコネクシオが解消
  5. まとめ

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リモートメンテナンスとは

リモートメンテナンスとは、インターネットを通じて遠隔地にあるコンピューターやシステムの保守管理、故障時の調査などを実施する仕組み・取組みです。

製造現場では、工場の設備・機器にトラブルが発生した際に遠隔地からシステムにアクセスして問題の調査や修理、保全を行います。コロナ対策をはじめ、働き方改革や製造業のDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進に向け、活用が期待されています。


導入による利点

リモートメンテナンスの利点はいくつもあります。たとえば、遠隔地からスピーディにトラブル対応できる点や現地まで行く費用を抑えられることが挙げられます。


▼リモートメンテナンスの具体的な利点例

  • 遠隔地からシステムの保守管理を実施できる
  • 緊急のトラブルにもスピーディに対応できる
  • 現地まで出向く出張費用を削減できる
  • 定期的な点検が容易になる
  • プログラムの修正・変更のハードルが下がる
  • 不具合が発生しやすい納品直後にも、きめ細かな対応ができる
  • 自社の保守サービスとしてサービス化につなげられる

効率的な運用管理によって、トラブルの回避やリードタイムの短縮につながるのが大きなメリットです。

これまで顧客からのアクションを待つ受動的な対応をしていた場合も、リモートメンテナンスなら能動的な対応が可能です。自社のサービスとして提供することで、製品に付加価値を与えられます。

▼製造業における、製品の付加価値創出についてのお役立ち資料


導入の懸念事項

製造現場の効率的な運用に役立つリモートメンテナンスですが、導入時には課題もあります。以下の3つの懸念事項を踏まえて、現場の体制を整えることが必要です。


①セキュリティリスクにどう対応するか

まず、懸念されるのがセキュリティリスクです。リモートメンテナンスはインターネットと接続して保守管理を行うため、サイバーセキュリティの対策が欠かせません。

近年では、生産施設のロボットやPLC※1もサイバー攻撃の対象です。しかし、PLCにはウイルス対策ソフトのインストールが推奨されていない製品もあります。また、設備に外付けするセンサーなどのIoTデバイスの場合は容量の問題でインストールできないこともあります。

安全に運用するためには、ネットワークや設備機器のセキュリティ対策の導入に加えて、脆弱性やトラブルを早期発見できる監視体制が必要です。

※1・・・Programmable Logic Controller:プログラマブル・ロジック・コントローラ。機械を自動的に制御する装置のこと


②PLCと接続できるか

次に、リモートメンテナンスを実施するには、対象となる機械設備や・PLCなどとIoT端末の接続が必要です。

ただし、工場の機械設備やPLCは、独自のプロトコルやOSを利用していることがあります。古いPLCの場合は、新たにIoTゲートウェイデバイスを導入してもプロトコルが異なり、データを集約できないといった課題も懸念されます。


③通信用のネットワークをどうするか

最後に、リモートメンテナンスを運用するには、通信のためのネットワーク環境が必要です。

工場の設備機器やPLCは、外部ネットワークから分離していることが多いほか、古い設備やPLCはネットワーク通信に対応していないこともあります。

新たに敷設する際も、広大な敷地にリモートメンテナンス用の回線を敷設するのは高額なコストがかかるといった課題があります。また、海外拠点に工場がある場合には、海外と拠点間通信を行える安定したネットワーク環境が求められます。



リモートメンテナンスの懸念はコネクシオが解消

リモートメンテナンスを実施する際は、外部ネットワークと設備・機器を安全につなげることが大切です。

コネクシオでは、リモートメンテナンスの悩みを解決するソリューションをセットでご提供しております。

エッジコンピューティングゲートウェイ“CONEXIOBlackBear”はクラウド環境による装置機器の遠隔監視が可能です。海外主要各国の電波法に準拠しており、海外拠点にある工場のリモートメンテナンスにも対応しています。

AIが異常検知から分析、最適なアクションを判断して実行するため、通信コストや出張コストの削減に貢献。さまざまな機器やセンサーに対応しており、幅広いPLCに接続できます。イーサネット・Wi-Fi・Bluetooth・GPSなどのインターフェースも豊富です。

ネットワークにはTRIBE-biz VPNモバイルを採用。TRIBE-biz VPNモバイルは、限られた利用者のみが利用できる閉域網を利用して高いセキュリティを実現します。モバイル通信のため、有線を敷く必要はありません。


▼『装置機器の遠隔監視ソリューション』の詳細は、こちらからご確認ください

まとめ

リモートメンテナンスは、遠隔地にいながら保守管理や監視ができるため、トラブル時にも速やかな対応が可能です。

ただし、リモートメンテナンスには、ネットワークのセキュリティや設備・機器との接続面などで課題もあります。これらの課題を解決するには、セキュアな通信が可能で拡張性の高いリモートメンテナンスが行えるソリューションがおすすめです。課題に応じて組み合わせることで、精度の高いリモートメンテナンスを実現します。

コネクシオの遠隔監視ソリューションについては、詳しい資料もご用意しております。
ぜひご参照ください。

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