建物のCO₂排出量の見える化システムを共同開発
カーボンニュートラル支援を加速

【事例対象システム】戸田建設株式会社 様
CO₂排出量見える化システム「CO₂MPAS」
大手ゼネコンの戸田建設株式会社様は、中期経営計画にESG経営の強化(「Environmental(環境)「Social(社会)」「Governance(企業統治)」)を掲げ、環境先進企業としてのブランド確立を目指されております。その一環としてこのたび共同開発のもと、建物からのCO₂排出量を見える化し建物のカーボンニュートラル化を支援する「CO₂MPAS」のリニューアル開発に貢献しました。
  • カーボンニュートラルにつなげるため
    データ活用基盤の整備が急務
  • 顧客のエネルギーデータを把握し、省エネ提案、
    エネルギーマネジメントを行いたい
  • 将来的にサービス拡張をスムーズに展開したい
  • CO₂量を年月日グラフでサイネージ表示
  • エネルギー分析グラフとレポートによる省エネ診断を実現
  • 当社IoTソリューションセット活用により、設計施工建物への水平展開が迅速かつ容易に実現

【提供サービス】
SIサービス
 - AWS Cloud上でのCO₂排出量の見える化サーバの構築
 - サイネージ画面・システム管理者分析用画面のダッシュボード構築
・IoTゲートウェイ「Armadillo-IoT G3L
・環境見える化ソリューション「EDConnectワイヤレス
・IoTネットワーク「TRIBE-biz VPN

CO₂排出量見える化システム「CO₂MPAS」

建物のカーボンニュートラルの支援/加速に活用できるのが、戸田建設株式会社様(以下:同社)のCO₂見える化システム「CO₂MPAS」です。本システムを利用することにより、建物のCO2排出量を見える化し、実績把握と目標管理、省エネルギー化が可能となります。

「CO₂排出量見える化システム「CO₂MPAS」の詳細はこちら(外部サイト)

建物の省エネルギー化とカーボンニュートラルへ貢献するための
データ活用基盤の整備が求められており… 


地球温暖化による様々な自然災害の発生を背景に、世界でカーボンニュートラルの取り組みが加速しており、2050年までの脱炭素社会の実現が目指されています。その中で建物のエネルギー消費量の把握は、ゼネコンにとってサプライチェーン排出量におけるスコープ3※1の把握と同義であり、建物の省エネルギー化とカーボンニュートラルへ貢献するためのデータ活用基盤の整備が求められています。
※1 事業者自ら排出している温室効果ガスであるスコープ1、スコープ2以外の事業者が間接的に排出する温室効果ガスの排出量

同社は中期経営計画に「未来ビジョンCX150」のもと、環境・エネルギー分野においてデータ活用におけるエネルギーマネジメントを実行し、カーボンニュートラルへ貢献することを掲げられております。その動きのなか、従来エネルギーデータを建物ごとのローカルデバイスに蓄積していた本システムを、エネルギーマネジメントを行い省エネルギー化につなげるためのシステムリニューアルする必要が出てきました。

CO₂排出量見える化システム「CO₂MPAS」構成イメージ

・建物に取り付けたセンサ等で電力/ガス/太陽光エネルギー消費量を計測
・IoTゲートウェイ「Armadillo-IoT G3L」へセンサからデータを送信
・通信回線「TRIBE-biz VPN」でクラウド上へセキュアにデータをあげ、リアルタイムでデータを可視化
・ユーザ画面および同社管理画面に見える化ダッシュボード表示、省エネ啓蒙活動実施を実現
実施内容(コネクシオ提供領域)
<データ収集装置の開発>
・IoTゲートウェイArmadillo-IoT G3L(EDConnectワイヤレスモデル)の提供
・「電力・デマンド監視」を簡単・低コストに実現するセンサーノード※2の提供と選定
 ※2 無線機能と簡単なデータ処理能力をつけた無線機能内蔵センサーを指す。
<通信サービスの提供>

・建物現場からクラウドへデータを通信するために不可欠な通信サービス「ビジネス向けモバイルインターネット接続サービスTRIBE-biz (LTE通信サービス) 」の提供
<見える化画面構築>

・CO₂排出量の見える化サーバーAWS Cloudの構築
・サイネージ画面・戸田建設システム管理者分析用画面のダッシュボード構築
当社が選ばれた主な理由
AWS Cloud構築における豊富な導入実績と開発エンジニアリソース提供のもと、
 顧客向けサイネージ画面および同社システム管理者向け画面の二種類の構築が可能であること。
・設置工事不要、後付け無線センサでデータ収集と見える化を実現するコネクシオの環境データ見える化ソリューション
 「EDConnectワイヤレス」活用による短期間構築かつ開発費用の圧縮が可能
であったこと。
 さらに対応センサラインアップを順次拡張可能であること。
・当社がデータの取得部分からアプリケーション開発までトータル提供ができること。
\環境データ見える化ソリューション「EDConnectワイヤレス」の詳細はこちら/

CO₂量を年月日グラフでサイネージ表示
エネルギー分析グラフとレポートによる省エネ診断を実現


以下の通り、①同社ユーザ向け機能と②同社システム管理者向け分析機能の二種類の構築と展開が可能となりました。

【①同社ユーザ向け機能】サイネージ画面表示
エネルギー供給会社ごとの排出係数を用いてCO₂排出量に換算した排出実績値を年月日のグラフでサイネージ表現することが可能となりました。また蓄積したデータから、各月排出量の割合を把握することで建物の特性に応じた予測値を算出、これらの実績値・予測値と年度の初めに定めた目標値から省エネに対する判定を行うことができます。また、グラフ以外にも同社が定期的に更新する省エネ意識を喚起させる啓蒙画面があり、これらをローテーション表示することが可能です。

【②同社システム管理者向け分析機能】
同社システム管理者側の見える化ツールとしてエネルギー分析レポートを出すことが可能となりました。これは取得したエネルギーデータを延床面積や建物構造といった建物データと関連付けることができ、前年度のエネルギー分析レポートを始めとする各種グラフを自動生成することができます。同社はこの機能を用いて簡易の省エネ診断を行い、各種エネルギーマネジメントや省エネソリューションを提供します。

新規設計建物および既存建物への水平展開
建物のカーボンニュートラル化を支援


今後は同社設計施工建物において、CO₂MPASシステムを標準搭載することを基本とされており、更なるデータ活用基盤の整備とエネルギーマネジメント分野でもビジネススキームの確立を目指されております。当社も引き続き、センサラインアップ拡張を含め、同社のCO₂排出量の見える化・カーボンニュートラル支援システム「CO₂MPAS」の水平展開を支援していきます。

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